Works ─ Article 02

ザクロ型の照明を、
3Dプリントでつくる

AIで作られた、ザクロ型照明の完成イメージ
AI IMAGEAIの完成イメージ(ZAZAKURO さんご提供)
ZAZAKURO の店内に吊るした、灯りのついたザクロ型照明
RESULTZAZAKURO さんに納品したザクロ型照明(高さ332mm)

ザクロ専門店 ZAZAKURO さんの店内に吊るす、ザクロ型の照明を2点製作しました。

照明は、見た目だけでは完成しません。電球をどう固定するか、光源をどの高さに置くかで、仕上がりが決まります。この記事では、照明として成り立たせるために決めたことを紹介します。

01つくったもの

AIで作られた、ザクロ型の照明の完成イメージ
AI IMAGEAIの完成イメージ(ZAZAKURO さんご提供)
ザクロ型照明の3Dデータ。上・斜め・正面・横の4方向から見た図
3D DATA画像から起こした3Dデータ
大きさ幅 297 × 奥行 297 × 高さ 332 mm
素材PLA(本体)/ PETG(ソケット部)
分割3分割(ヘタ 1点 + 球体 2点)
造形時間1点あたり約24時間
数量2点
電球・ソケットG95電球 / 市販のE26ソケット
仕上げ塗装

023つに分けた理由

球体は、一体のまま造形することもできます。それでも今回は、ヘタ・球体の上・球体の下の3つに分けました。理由は3つです。

  • 造形時間を短くするため。
  • 塗装しやすくするため。一体のまま塗ると、内側や境目に塗料が回りません。乾燥待ちにも時間がかかります。分けておけば、それぞれ塗りやすい向きで置けます。
  • 重さに厳しい条件がなかったため。分け方によって重さは変わります。今回の照明は重さに特別な条件がなかったので、時間と塗装のしやすさを優先しました。
組み上がった状態 点線が分ける位置 ヘタ 球体(上) 球体(下) 3つに分けて造形
分け方のイメージ図。ヘタ・球体の上・球体の下を別々に造形し、それぞれ塗りやすい向きに置いて塗装してから組み立てる。

03電球の取り付けは、市販の照明と同じ作りに

指定されたのは、市販のE26ソケット。最初は、ソケットの丸い肩に沿った受け皿で支える形で起こしました。

作る前にデータ上で断面を確かめると、最大 9.88mm 食い込んでいました。

高さ ソケット外径 ホルダ内径 差 266 Φ47.28 Φ45.97 −1.31 270 Φ44.47 Φ37.96 −6.51 276 Φ35.82 Φ25.94 −9.88 ← 最大 281 Φ21.13 Φ15.89 −5.24

そこで、市販の吊り下げ照明と同じく「まっすぐな穴に通して、平らな面で止める」作りに直しました。

  • 穴は Φ50 のまっすぐな穴。ソケットの最大径は Φ47.78 なので、肩の丸みがどんな形でも通る
  • 止める場所は、ソケットの平らな段差(Φ20.5 → Φ15.43)
z 281.0〜283.5 Φ21.18 玉部 z 284.25 Φ20.5 → Φ15.43 ← ここで受ける z 284.25〜293.5 Φ15.43 首(9.25mm)

平らな段差は寸法がはっきりしていて、E26ソケットであればメーカーが変わっても同じ構造です。

04寸法は「直せる方向」に決める

受け側の穴の大きさで迷ったときは、こう考えました。

  • 小さすぎた → ドリルで少し広げれば直る
  • 大きすぎた → 抜け落ちる。取り返しがつかない

最終的な Φ17 は、首 Φ15.43 に対してすき間 0.8mm。一方で、止める肩 Φ20.5 とは 3.5mm の差をとっています。途中で穴を Φ13 から Φ17 に広げましたが、どちらでも肩が通れずに同じ位置で止まるので、光源の高さは変わりませんでした。

05光源は、シェードのいちばん太いところに

G95電球のガラス中心 z = 141.0 シェードの最大径位置 z = 142.0(Φ297.27) 差 1.0mm

光源が、シェードのいちばん太いところにほぼ重なっています。光がいちばんきれいに回る位置です。

外からは見えない部分ですが、照明として気持ちよく光るかどうかは、ここで決まります。

06オリジナルの照明をご相談ください

お店の雰囲気に合わせた照明、ブランドのモチーフをかたどった照明など。画像やスケッチが1枚あれば始められます。

画像がまだ無い場合も、デザインからご相談いただけます。

形の設計から、電球の取り付け部分の設計、大型3Dプリントでの製作まで一貫して担当します。

※ 今回は塗装まで担当しました。仕上げの範囲はご相談に応じて決めています。

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