生成AIで「こういうものが欲しい」という画像は、誰でも作れるようになりました。
でも、その画像の中にあるものは、まだこの世に存在していません。
2026年9月26日オープンのザクロ専門店 ZAZAKURO さんから届いたのも、AIで作った2枚の画像でした。天井から吊るす照明と、壁に掛けるオブジェです。采礼はこの2枚を3D化し、大型3Dプリントで実物にしました。
01AI画像に描かれているのは、正面の見た目だけ
AI画像はきれいですが、1方向から見た絵です。実物にするには、画像に無いものをすべて決める必要があります。
- 寸法:どのくらいの大きさか
- 見えていない面:横や裏がどうなっているか
- 作り方:どの素材で、いくつに分けて造形するか
- 付け方:吊るすのか、掛けるのか。電球などの部品をどう固定するか
AIは、製造方法も素材も強度も考えずに画像を出しています。企画の段階でAI画像を使うときほど、この「画像に無い部分」を早めに決めておくことが大切です。承認が下りたあとで「この形では作れません」となるのを防げます。
02作りやすい形:三角形の面でできたオブジェ
壁掛けのオブジェは、三角形の平らな面を組み合わせたデザインでした。この形は、AI画像から3Dデータを起こしやすい形です。
- 面がすべて平ら。角の位置を決めれば、面の形が決まる
- 背面は壁に付く平らな面。形のほとんどが、正面から見えている
描かれていない部分が少ないので、推測で補う量も少なくて済みます。製作の詳しい話は壁掛けオブジェの記事にまとめています。
03作りにくい形:曲面でできた照明
一方の照明は、全体がなめらかな曲面です。角のような、はっきりした基準がありません。
いちばん困ったのが、上についているヘタ(王冠のような部分)でした。正面から見た反り返りは分かっても、横から見たときにどう広がっているのかが、画像からはまったく読み取れません。
そこで、実物のザクロの写真を見ながら形を起こしました。
AIの絵が持っている雰囲気を保ちながら、本物のザクロとして成り立つ立体に置き換えていく作業です。さらに照明なので、画像に描かれていない電球の取り付け部分も設計しています。詳しくは照明の記事にまとめています。
04難しさを決めるのは、大きさではない
| 照明 | オブジェ | |
| 形 | なめらかな曲面 | 三角形の平らな面 |
| 大きさ | 約 30 × 30 × 33 cm | 80 × 80 × 20 cm |
| 描かれていない部分 | 横・裏・電球の付け方 | ほとんど無い |
| 3D化の手間 | 多い | 少ない |
大きいから難しい、とは限りません。
難しさを決めるのは、画像に描かれていない部分の多さです。
05AI画像1枚から始められます
ご相談いただくのに、3Dデータは必要ありません。
AIで作った画像、イラスト、手描きのスケッチ。1枚あれば始められます。設置場所とおおよその大きさが分かれば、その形が作りやすいか、どこを決める必要があるかをお返しします。
画像がまだ無い場合も、デザインからご相談いただけます。
店舗ディスプレイ、オブジェ、什器、照明、撮影用の造形物など。3D設計から大型3Dプリントまで一貫して製作します。
※ 今回は塗装まで担当しました。仕上げの範囲はご相談に応じて決めています。
イメージを、かたちに。
アイデアやラフ画だけでも、3Dデータがなくても大丈夫。
デザインから大型3Dプリントまで一貫対応します。ご相談・お見積りは無料。まずはお気軽に。